無言

無言

今朝も目を覚ますといつもの天井が明るく照らされて
朝なんだな、と安心できる寝起きだった。
こうやって無言で始まる毎日を振り返って
身支度をして部屋をでるまでの、
パントマイムをしている自分に笑いそうになる。

穏やかな波のずっと向こうに私はいる。

激しい感情のままに波を弄ぶ1日、

そのずっと上から自分の影を探していることがあれば

いつもかわらない毎日を

水面のずっと下の地面から見上げている私もいる。

どこにいるとも知れないけれど

私がいるということだけを確かにして、

たった一人の私、漂い続ける私。


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Written By GloomyWind 2003/2/26
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